高卒電気マン

保護と保安

濡れた手なら、42Vでも心室細動の電流が流れる ― 死にボルトと言われる理由

42Vが危ないかどうかは、濡れているかどうかで決まります。濡れた手で84mA、乾いた手で4.0mA。同じ電圧で21倍。仕事中の低圧感電死の87%が6月から9月に集中する理由も、ここにあります。
保護と保安

三極法・二極法・クランプ式は、同じものを測っていない ― 接地抵抗計が出した数字の読み方

接地抵抗計の三極法・二極法・クランプ式は、測っているものが違います。合格と不合格の両方を判定できるのは三極法だけ。出た数字をどこまで信用してよいかを、条文と規格、メーカー資料から整理します。
保護と保安

アース線をつないでも、外箱の電圧はほとんど下がらない ― 接地は、何をしている線か

アース線をつないでも、地絡した機器の外箱には最大90.9Vが現れます。接地は電流を捨てているのではなく、変圧器へ帰す通り道です。条文が抵抗値と遮断時間をセットでしか決めていない理由まで説明します。
保護と保安

「0.1MΩ以上」は、健全という意味ではない ― 絶縁抵抗の測り方と、値の読み方

0.1MΩは使ってよい下限であって、健全という意味ではありません。何メガオームなら健全かに、法令も規格も答えていません。絶縁抵抗の測り方と、出た値をどう読むかを条文から整理します。
保護と保安

配線用遮断器は、地絡を地絡として見ていない ― 漏電遮断器と、何が違うのか

漏電遮断器は0.03Aの差で動き、定格100Aの配線用遮断器は100Aでは動きません。この2つは同じものを測っていません。配線用遮断器が切れたとき何が起きたのか、判断の分かれ目を整理します。
インバータと制御

入力電流を歪ませているのは、ダイオードではない

インバータは、交流を一度直流に直してから、また交流に作り直します。その「一度直流に直す」ところで、電源から吸う電流が歪みます。整流しているのだから仕方がない ── そう思われがちですが、歪ませているのはダイオードではありません。犯人は、その...
電力と力率

進相コンデンサを入れても、モータの電流は減らない

力率が悪いから、進相コンデンサを入れる。よく聞く話です。ただ、コンデンサを入れても、モータに流れる電流は1Aも減りません。減るのは別の場所です。そして、どこが減るかは、コンデンサをどこに入れたかで変わります。モータが引いている電流は、2つに...
電力と力率

三相はなぜ3本で足りるのか ──「1.73倍」が付く場所

工場の動力に来ている線は3本です。単相なら、行きと帰りで2本。それを3組そろえれば6本のはずですが、実際に盤から出ているのは3本しかありません。どこで減ったのか。そして、三相を扱うと必ず出てくる「1.73倍」は、どこから来るのか。この記事は...
インバータと制御

回転数を落としても、電気代が下がらない機械がある ― インバータの省エネは、相手で決まる

インバータを入れた理由が、省エネではないことがあります。速度を落としたい。それだけの理由で、直入の回路をインバータに置き換える。そして、よく聞く言い方があります。「インバータを入れれば省エネになる」半分は正しく、半分は違います。省エネになる...
保護と保安

サーマルリレーは、モータの温度を見ていない ― 誰が、何から、モータを守っているのか

サーマルリレーは、電気の仕事をしていれば、たいてい一度は触ります。交換も、整定も、トリップしたあとのリセットも。では、あれは何を見て動いているのか。「熱で動く」までは、たいてい知られています。問題は、誰の熱かです。手元の盤で確かめられます。...