
現場で使える電気の理屈
── 高卒電気マンの設計図 ──
現場の機器は、理屈を知らなくても動きます。インバータの周波数を下げれば回転数は落ちるし、サーマルリレーが飛んでもリセットすれば戻る。
ただ、「なぜそうなるのか」と聞かれると、答えに詰まる。私がそうでした。
このブログは、その詰まったところを一つずつ潰していく記録です。参考書の式とカタログの数値のあいだにある、現場で実際に使う部分を書いています。
このブログで読めること
誘導電動機
60Hzの4極モータなら1800rpmのはずなのに、銘板には1730rpmと書いてある。産業用モータの大半を占めるかご形誘導電動機を、すべり・トルク特性・始動方式から扱います。
インバータと制御
交流を直流に直して、また交流に戻す。遠回りに見えるこの構成に、どんな意味があるのか。V/f制御、PWM、そして「省エネになる機械とならない機械」の違いまで。
電力と力率
三相はなぜ3本で足りるのか。1.73倍はどこに付くのか。請求書に出てくる数字と、現場の配線がつながる話です。
保護と保安
サーマルリレーは、モータの温度を見ていない。何が、何から、どうやって設備を守っているのか。
書いている人
高卒です。高校は情報系の学科で、電気は専門外でした。卒業後に地元の製造業へ入り、そこで初めて電気を触りました。資格を取り、転職を経て、いまは変電設備の設計をしています。
専門教育を受けていないぶん、「これは知っていて当然」として飛ばされる部分が、自分にはわかりませんでした。その飛ばされた部分を書いています。
もう少し詳しい経緯は はじめに に書いています。
こんな人に向けて書いています
- 現場でモータやインバータを触っているが、理屈は曖昧なままの人
- 電気工事士・電気主任技術者を勉強していて、参考書の説明が腑に落ちない人
- 設備管理で、トラブルの原因を自分の言葉で説明できるようになりたい人
数字と出典について
記事では、できるだけ具体的な数値を出します。そして、その数値がどこから来たのかを記事の末尾に書いています。現場で使う以上、根拠のない数字は書けないためです。
資格や転職の話も、いずれ書きます。ただ、それは電気がわかったあとの話です。まずは目の前の機器から。