プラントの電気保全に8年あまり携わり、そのあと2回転職しました。1回目は受配電設備の設計へ、2回目はクレーンの電気制御設計へ移っています。使ったのは、転職エージェント4社とビズリーチの5つのサービスです。使う人は同じでも、届く求人の数や書類の直し方、連絡の手段はサービスごとに違いました。転職先が決まったのは、1回目がJACリクルートメント、2回目がマイナビエージェントからの応募です。
使ったサービスと、つながり方
5つのうち、ビズリーチだけはスカウト型の転職サイトです。クイックは、そのビズリーチで私に声をかけてきたヘッドハンターの会社でした。
1回目は、JACリクルートメントとリクルートエージェントを並行して使いました。2回目は、まずビズリーチに登録しています。そこからクイックのヘッドハンターとつながり、あとでマイナビエージェントにも登録しました。

サービスごとに違ったこと
| サービス | サービスの形 | 使った時期と私の状況 | 初回の紹介・スカウト | 書類で受けたこと | 日程の調整と連絡手段 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| JACリクルートメント | エージェント型 | 1回目(2024年)。保全の仕事をしながら、初めての転職活動 | 初回の面談の当日に4件。数日後に1件追加 | 履歴書・職務経歴書を2回添削してから推薦。履歴書は担当者2人で確認 | 日程:担当者から案内/連絡:メール、電話、Zoom | 1回目の転職先が決まった |
| リクルートエージェント | エージェント型 | 1回目(2024年)。JACと並行 | 初回の面談の当日に24件 | 職務経歴書をエージェント側で直して返送 | 日程:面接調整センターが代行/連絡:メールが中心。ほかにアプリ、LINE(求人の通知だけ) | 内定なし |
| ビズリーチ | スカウト型の転職サイト | 2回目(2025年に登録)。設計の仕事をしながら | 登録翌月の前半2週間で、スカウト50件超 | 添削は受けていない | 日程:記録が残っていない/連絡:サイト内のメッセージ | クイックのヘッドハンターとつながった |
| クイック | エージェント型(ビズリーチで声をかけてきたヘッドハンターの会社) | 2回目(2025〜2026年)。設計の仕事をしながら | 2025年は1〜2件ずつ | 自分で作った職務経歴書を添削 | 日程:使っていない(面接まで進まず)/連絡:メール、LINE、電話 | 内定なし(応募はすべて書類で不合格) |
| マイナビエージェント | エージェント型 | 2回目(2025〜2026年)。設計の仕事をしながら | 記録が残っていない(エージェントとAIの両方から紹介) | 職務経歴書のバランスを調整。履歴書は担当者が作成 | 日程:担当者から案内/連絡:メール、LINE WORKS、電話(土日は休み) | 2回目の転職先が決まった |
- 使っていない:その機能や段階まで使わなかった
- 記録が残っていない:メールなどに記録がなく、確かめられない
JACリクルートメント ― 少数の紹介と、複数の担当者で確かめた履歴書
1回目のとき、私は保全の仕事を続けながら、初めて転職先を探していました。
JACで違ったのは、紹介の数と、書類の確かめ方です。初回の面談の当日に届いた求人は4件。数日後に1件が加わりました。中身は、電機メーカーの受変電設計や開発検証、造船の生産管理、プラント工事の責任者などです。
書類は、履歴書と職務経歴書を担当者が2回添削してから、企業に推薦してもらう流れでした。履歴書は担当者2人で目を通し、書式の統一まで手を入れています。面接の前には、企業ごとの対策がありました。最終面接の前には、事前のアンケートとZoomでの打ち合わせもしています。
連絡は、メールと電話、それにZoomです。
この経路で決まった電機メーカーで、保全から設計へ移りました。入社したあとも、JACからの連絡はしばらく続きました。
当時の私の印象では、JACはハイクラス転職のサービスでした。そのJACを通して、高卒の私が大手の電機メーカーに入れました。だから、JACの「実力は高い」と思っています。
JACリクルートメントは公式サイトで、管理・専門職、ミドル・ハイクラス向けと案内しています。年齢による登録の制限はありません。ただし、経験によっては、すぐに紹介できる求人を用意できない場合がある、とも説明しています(2026年10月9日確認。出典:JACリクルートメント サービス紹介、JACリクルートメント よくある質問)。
リクルートエージェント ― 届く求人の量と、面接調整センター
同じ1回目の活動で、JACから10日ほど遅れて登録しました。
違ったのは、届く求人の量です。初回の面談の当日に、24件が届きました。そのあとも、求人を知らせるメールがほぼ毎日来ました。中身は、派遣のフィールドエンジニアや、メンテナンスの職が中心でした。
印象として残っているのは、「求人数が多すぎる」です。進め方は「数を打つスタイル」に見えました。そして「時間に余裕がないとパンクする」と思っています。ただ、転職活動は、もともと時間を使うものです。
職務経歴書は、エージェントの側で直したものが返ってきました。経験を網羅的に書き、キーワードを散りばめる方向の直し方です。面接の対策は、どの企業にも共通の内容のメールでした。面接のあとには、感想を答えるアンケートがありました。
面接の日程は、担当者ではなく、面接調整センターという窓口が代わりに調整していました。連絡はメールが中心です。アプリもあり、LINEに届くのは求人の通知だけでした。
結果は、内定なしです。最後に残った最終面接は、電機メーカーの選考に集中するために辞退しました。
リクルートエージェントは第二新卒向けのよくある質問で、応募するかどうかは本人が決めると説明しています。本人が希望しない限り、企業へは推薦しないそうです。トップページでは、土日や平日の夜など、希望に合わせて面談の日時を調整できると案内しています(2026年10月9日確認。出典:リクルートエージェント、第二新卒向けのよくある質問)。
ビズリーチと、そこで声をかけてきたクイック
ビズリーチ ― スカウトを受け取る場所
2回目の活動は、電機メーカーで設計の仕事をしているあいだに始めました。最初に登録したのが、ビズリーチです。
ビズリーチでは、求人は担当者から届くのではなく、スカウトとして届きました。やりとりは、サイトの中のメッセージです。登録すると審査があり、その翌月、最初の2週間だけで50件を超えるスカウトが届いています。送り手のほとんどはヘッドハンターで、プラントや化学、エネルギーの分野の人たちでした。
私の印象は、「ヘッドハンターからの連絡がとても多い」です。企業から直接届くスカウトもありました。
ビズリーチは公式サイトで、自社を「即戦力のあなたにスカウトが届くハイクラス転職サイト」と説明しています。ビズリーチ自体が求人を紹介するのではなく、企業やヘッドハンターが求人を載せる場だ、という説明です。特定のヘッドハンターをブロックする設定もあります(2026年10月9日確認。出典:ビズリーチ、ビズリーチ よくある質問)。
クイック ― ヘッドハンターの会社と、自分で書いた職務経歴書の添削
クイックとのやりとりが始まったのは、電機メーカーに入って1年たたないころです。
- ビズリーチに登録した翌月から、クイックの複数のヘッドハンターがスカウトを送ってきた
- 夏に担当者と電話で面談した
- そこから求人の紹介が始まった
クイックでは、私が自分で書いた職務経歴書をもとに、担当者が添削する形でした。紹介される求人は、2025年のうちは1〜2件ずつでした。応募先を私から指名したこともあります。
クイックの担当者からは、製造業の書類の通過率は平均20%前後と聞きました。
クイック経由の応募は、すべて書類で不合格でした。応募先が難度の高い企業ばかりだったこと、電機メーカーに入ってまだ日が浅かったことが理由だと、私は見ています。クイックが悪いわけではありません。
連絡は、メールとLINE、電話でした。
クイックはコーポレートサイトで、人材紹介の仕組みを説明しています。業界専門のコンサルタントが、企業と転職希望者を結ぶというものです。1人のコンサルタントが、企業側と求職者側の両方を受け持つ形です。対象の分野には、電気主任技術者や電気設計などを挙げています。主要運営サイトとしては、アンドプロや建設・設備求人データベースなどが載っています(2026年10月9日確認。出典:クイック 人材紹介)。
マイナビエージェント ― エージェントとAIの両方から届いた求人
2回目の活動の途中で、マイナビエージェントにも登録しました。残業の減る見込みがない働き方を、変えたいと考えていたころです。
違ったのは、求人がエージェントからもAIからも届いたことです。いまの勤め先の求人も、AIからの紹介でした。私の印象は「万人向け」です。
書類では、担当者が職務経歴書のバランスを整え、履歴書も作ってくれました。担当者からは、書類の通過率は経験者でも25〜30%前後と聞いています。
面接の前には、企業ごとのポイントが届きました。合格した例と不合格だった例、想定される質問と答えまで入っています。最終面接の前には、アンケートにも答えました。
連絡はメールのほか、LINE WORKSと電話です。担当者は土日が休みでした。
2回目の転職先は、このマイナビエージェント経由で決まっています。仕事は、クレーンの電気制御設計です。
マイナビエージェントは公式サイトで、キャリアアドバイザーとの面談は1〜2時間程度と案内しています。面接の日程調整の代行も、サポートの一つです。メーカー業界専任のアドバイザーが付く「マイナビ転職メーカーエージェント」というサービスもあります(2026年10月9日確認。出典:マイナビエージェント サービスの流れ、マイナビ転職メーカーエージェント)。
公式サイトで確認できたこと
5つのサービスの公式サイトを、2026年10月9日に確認しました。
| 項目 | JACリクルートメント | リクルートエージェント | ビズリーチ | クイック(人材紹介のページと、運営サイトのアンドプロ) | マイナビエージェント |
|---|---|---|---|---|---|
| サービスの形 | エージェント型 | エージェント型 | 「スカウトが届くハイクラス転職サイト」と説明 | エージェント型(アンドプロ) | エージェント型 |
| 求職者の料金 | 無料 | 無料 | 無料でも使える。一部の機能は有料会員のみ | アンドプロは「無料」と表示(料金の説明は公式で確認できず) | 無料 |
| 公式が挙げる対象 | 管理・専門職、ミドル・ハイクラス | 特定の業界を限る記載なし | 即戦力・ハイクラス(管理職、専門職など) | 業界ごとの専門分野(電気主任技術者、電気設計など。人材紹介のページ) | 総合型。メーカー業界専任のアドバイザーが付くサービスあり |
| 面談の形 | 来社が難しい人にはWEB・電話で対応 | 対面または電話/Zoom・電話(ページにより表記が違う) | 公式で確認できず | オンラインまたは電話(アンドプロ) | 対面(個室)が基本。Web・電話にも対応 |
| 日程の調整 | あり | あり | 公式で確認できず | 公式で確認できず | あり |
| 連絡手段 | パソコンのメールアドレス宛。マイページ | 電話、メール、専用ページ。LINE通知の案内あり | アプリあり。問い合わせはフォーム | 公式で確認できず | 面談日程の連絡はメールまたは電話 |
| 入社後のフォロー | あり | 公式で確認できず | 公式で確認できず | あり(アンドプロ) | 公式で確認できず |
- 公式で確認できず:確認日に開いた公式のページに記載がなかった、またはページを開けなかった
出典:JACリクルートメント サービス紹介、JACリクルートメント よくある質問、リクルートエージェント、リクルートエージェント 利用の流れ、ビズリーチ、ビズリーチ よくある質問、アンドプロ、クイック 人材紹介、マイナビエージェント サービスの流れ、マイナビエージェント、マイナビ転職メーカーエージェント
使う前に知りたかったこと
お金はかかるのか
求職者は無料。JACリクルートメント、リクルートエージェント、マイナビエージェントは、公式サイトでそう案内しています(2026年10月9日確認)。クイックが運営するアンドプロには、キャリア相談が「無料」との表示があります。
ビズリーチでは、会員登録、スカウトの受信、求人の閲覧は無料です。ただ、有料プラン「プレミアムステージ」もあります。本人が申し込まない限り、料金は自動では発生しないという説明です。
気をつけたいのは、無料体験です。公式サイトによると、無料体験は1回限りで1週間。Web決済ではクレジットカードの登録が要ります。自動更新を止めないと、そのまま有料に移ります。止める期限は、Web決済が6日目まで、App Store決済が5日目までです。自動更新の前に知らせる案内はありません。支払ったあとの返金は、Web決済では受け付けていません。App Store決済の場合は、Appleに問い合わせるよう案内しています(2026年10月9日確認。出典:ビズリーチ、ビズリーチ プレミアムステージのヘルプ、ビズリーチ よくある質問)。
並行して使うと、何が増えたか
まず、届く連絡が増えました。1回目は、JACの紹介に、リクルートエージェントからほぼ毎日来る求人のメールが重なっています。
選考の状況を伝える連絡も増えました。JACには、ほかの経路で進んでいる選考の状況を共有しています。転職先が決まったときは、リクルートエージェントに連絡しました。残りの選考を辞退し、サービスも止めてもらっています。
2回目は、ビズリーチとクイックを使っていた夏に、クイックから2社をあわせて打診されました。余力がないとして、1社は見送りたいと相談しています。マイナビエージェントにも登録して3つが並行していた間には、電機メーカーでの仕事が立て込んだ時期もありました。そのときは、クイックで紹介された求人への応募を1社に絞っています。
併願するかどうかについては、クイックの担当者からこう聞いています。「1社目で希望が叶ったら迷わず決められるか」で考える、というものです。
スカウトが届いたら、選考は通るのか
通るとは限りませんでした。ビズリーチでは、企業から直接届いたスカウトで面接を受けたこともあります。ただ、「スカウトでも落ちることは当然ある」と私は思っています。
ヘッドハンターのスカウトから始まったクイック経由の応募も、書類を通ったものはありません。


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