高卒・電気保全8年あまりから2回転職した記録 ― 応募するうちに選ぶ軸が入れ替わった

記事のアイキャッチ画像です。机でノートパソコンに向かって考える男性と、「エージェント4社+ビズリーチ」の札を持ったカピバラのぬいぐるみ。画像に「高卒・電気保全8年あまりから、2回転職した記録」「応募するうちに、選ぶ軸の1番目が年収から働き方へ入れ替わった」という文字が入っています。 資格とキャリア

工業高校を出て、工務の部署を経て電気保全を8年あまり続けたあと、2024年に受配電設備の設計へ、2026年にはクレーンの電気制御設計へと、2回転職しました。使ったのは、転職エージェント4社とビズリーチです。1回目は応募を重ねるうちに、選ぶ軸の1番目が「年収」から「働き方」(夜間勤務や休日の呼び出しを減らすこと)に入れ替わり、最後は電機メーカーの選考に集中して内定を受けました。2回目は内定の回答期限を延ばしてもらい、その間に内定先の人事の方とも話してから、入社を決めています。

私の経歴

  • 工業高校卒
  • 非鉄製錬の会社に入り、最初の約1年は工務の部署で、自社プラントの電気工事の基本設計と、協力会社の工事の施工管理
  • そのあと保全の部署へ移り、プラントの電気保全を8年あまり
  • 電機メーカーで、受配電設備の設計を約2年
  • 2026年8月から、クレーンメーカーで電気制御設計
2回の転職の流れを示した図。1回目(2024年)は、3月にJACとリクルートエージェントに登録、4月は重視の1番が年収、5月に1番が働き方に変わり2社を辞退、最終面接を経て電機メーカーに集中して内定、9月に入社して受配電設備の設計へ。2回目(2025〜2026年)は、2025年4月にビズリーチに登録、7月にクイックと面談、11月にマイナビエージェントに登録、2026年4月にクレーンメーカーの内定と回答期限の延長、8月に入社して電気制御設計へ。

転職を考えたのは、夜勤と呼び出しがあったから

当時の保全の仕事には、夜間の勤務と、休日の呼び出しがありました。1回目の転職を考えたきっかけは、この働き方です。

もう一つ、設計への興味もありました。ただ、このときは、設計の仕事だけに絞って探してはいませんでした。

1回目(2024年)― 2つのエージェントを並行して使った

2024年3月、JACリクルートメントに登録しました。同じ月の終わりには、リクルートエージェントにも登録しています。マイナビの転職サービスにもこの月に登録しましたが、このときは使っていません。

JACリクルートメント ― 紹介は少数、書類は2回の添削

1回目の面談の日に届いた求人は4件。数日後に、電機メーカーの受変電設備の設計の求人が1件追加されました。この求人について、私はエージェントへの返信に「スキルアップ、知識アップの面で一番興味」がある、と書いています。電気主任技術者の資格を取りたい、とも書きました。

履歴書と職務経歴書は2回添削してもらい、電機メーカーと、プラント工事会社の2社に推薦してもらいました。このころ受けた助言には、次のようなものがあります。

  • 履歴書の本人希望の欄は「貴社規定に従います」程度にする。希望年収はエージェントから伝え、夜勤ができないといった働き方の希望は面接で伝える
  • 入社できる時期は、内定から2か月程度が一般的。引っ越しがあるなら2〜3か月でもよい

リクルートエージェント ― 面談の当日に24件

リクルートエージェントとの面談は、JACとの2回目の面談と同じ日でした。その日のうちに、求人が24件届いています。

担当者からは、15〜20社に応募すると内定2〜3社から選べる、という目安を聞きました。応募するのは「入社したい会社」ではなく「話を聞いてみたい会社」に、という考え方です。

リクルートエージェント経由の応募は、数が多くなりました。4月半ばの選考状況は、面接確定が1社、書類通過が9社、書類選考中が36社で、合わせて46社。1次面接はWEBで受けたかったので、一部はその段階で辞退しています。

不合格の連絡も続きました。理由は、勤務地の条件が合わない、ほかの候補者と比べて、といったものです。

評価されても、枠が先に埋まった

JACから推薦してもらったプラント工事会社は、見送りになりました。経験は高く評価されたものの、ほかの経路から来た候補者で先に枠が埋まった、という理由です。このとき、タイミングが大事なのだと知りました。

応募するうちに、選ぶ軸が入れ替わった

1か月で、重視する順番が変わった

選考の途中で、重視することを順番に答える場面が2回ありました。

時期重視する順番(私の回答)
2024年4月1 年収 / 2 職務内容 / 3 勤務地
2024年5月1 働き方の変更(夜間・休日の呼び出し、夜間勤務) / 2 職務内容の変更 / 3 年収アップ / 4 年間休日の増加

4月に1番だった年収は、5月には3番に下がり、代わりに働き方が1番に来ています。転勤のある仕事は、4月のうちに辞退しました。

5月に、2社を辞退した

5月には、最終面接まで進んでいた技術者派遣の会社を辞退しました。夜間勤務と呼び出し勤務という転職の理由が、ここでは改善できないと判断したためです。

同じ月の終わりには、半導体装置メーカーのフィールドエンジニアの求人も辞退し、企業からの引き留めもお断りしています。保全から設計へ移ろうと気持ちが固まったのは、この辞退の理由をエージェントに書いたときです。

最終面接と内定

電機メーカーの選考は、1次面接とSPI、最終面接の順でした。最終面接の前には、JACとの打ち合わせもしています。

このころ、リクルートエージェント経由でも最終面接が残っていました。ただ、電機メーカーに魅力を感じていたので、そちらに集中するために辞退しています。

最終面接のあと、「合格の方向で稟議中」と連絡があり、数日後に内定が出ました。リクルートエージェントの利用は、ここで止めています。入社は9月。年収はほぼ変わらず(トントンか、印象では少し上がったくらい)、年間休日は増えました。

退職の意思は、夜勤明けに、上司へ直接伝えています。

入社後に聞いた「最低3年」

JACからは、入社後も連絡が続きました。入社2週間、1か月、6か月、9か月、1年、1年半の時点です。

入社して間もないころには、JACの担当者に、初めての転職活動で分からないことが多く不安だったけれど、親身な助言のおかげで最大限のアピールができた、と書いています。

入社1年が過ぎたころ、転職のタイミングをJACに相談しました。返ってきた答えは、今動くべき必然性がなければ最低3年は腰を据えて、というもので、理由も添えられていました。

  • 3年未満の退職は早期の離職と見られ、書類で落ちることが多い
  • 一度不合格になると、1〜3年は再挑戦しにくい企業も多い
  • ただし、心身がつらい場合は別

2回目(2025〜2026年)― ビズリーチ、クイック、マイナビエージェント

スカウトから始まった

2025年4月には、ビズリーチに登録しています。翌月前半の2週間だけで、届いたスカウトは50件を超えました。送り手の多くはヘッドハンターで、5月から7月にかけては、クイックのヘッドハンターからも届いています。7月にクイックの担当者と電話で面談し、求人の紹介が始まります。

職務経歴書は、自分で作ったものを、担当者に添削してもらう形でした。

2025年は、クイック経由で、石油元売りの製油所の求人1件と、リース系企業の再生可能エネルギー・強電の職2件、合わせて3件に応募し、いずれも書類で不合格でした。難度の高い企業ばかりに応募していたこと、設計の経験がまだ短かったことが理由だろうと、私は見ています。

「大卒以上」の求人を、担当者に聞いてみた

この時期に、クイックの担当者に聞いてみたことがあります。「大卒以上」が条件の求人に、私の経歴で挑戦できる余地はどのくらいあるのか。答えは、7割の企業は推薦が難しく、3割の企業は経験をもとに相談できる、という肌感でした。

なぜそうなるのかも、担当者が説明してくれました。

  • 応募者が多く集まる企業(名の知れた企業が中心)は、学歴ではっきり絞ることが多い
  • 準大手以下の企業や地方の求人など、応募者がそれほど多くない求人では、学歴は多少の幅をもって見られ、経験をもとに選考を通る可能性がある

のちにマイナビエージェント経由で応募した化学メーカーでも、書類の段階で、総合職は大卒・修士卒相当の経歴が条件だと説明を受けました。

私は高卒ですが、1回目の転職では技能職から技術職(総合職)に移り、学歴に反したキャリアを歩んできました。年齢を重ねるほど、基本は学歴より経験で見られるはずだと思っています。ただ、大手では、経験を見てもらう前に、応募条件の学歴で絞られることが多いようです。

残業の多さと、選考の進め方のすり合わせ

JACから「最低3年」の助言を受けたのは、クイックの紹介が始まったあとでした。それでも、活動は続けました。

2025年11月には、マイナビエージェントに登録しています。転職の理由として伝えたのは、残業が月45〜60時間で常態化していること、根本的には改善できないと考えていることです。

書類が仕上がったあと、選考の進め方で担当者と考えがずれたことがあります。担当者の見立ては1月の内定。私は、前回は書類から最終面接まで2か月かかったこと、今回は複数社を受けるうえに仕事も詰まっていることを伝えて、入社は6月前後を希望しました。最後は電話で話して、すり合わせています。

書類の不合格と、クレーンメーカーの選考

2026年1月、クイックで担当者が替わり、改めて面談しました。紹介は面談の前に20件、面談のあとに8件。仕事が立て込んでいたので、その中から応募したのは1社だけで、結果は書類で不合格でした。

2月には、マイナビエージェントから応募したクレーンメーカーの電気制御設計の求人が、書類を通過します。1次選考は、工場見学60分、業務説明30分、面接60分という組み立てで、最終面接は対面でした。

回答期限を延ばしてもらい、人事の方とも話した

クレーンメーカーの内定は4月に出ました。回答期限は、通常どおりの1週間です。それでも私には、検討する期間が大変短く感じられました。エージェントを通じて期限を延ばせないか相談し、延ばしてもらえました。

内定が出たあと、マイナビエージェントの担当者からは、オファーの内容と懸念点を事実ベースで整理したものが届いています。延長に合わせて、内定先の人事の方と話す機会ももらえました。

育児休業の実態は、入社を決める前に知っておきたいことの一つでした。最終面接の前のアンケートでも尋ね、内定のあとには人事の方から直接話を聞いています。聞いてよかったと思います。

延ばしてもらった期限までに、入社することを伝えました。7月の終わりには、JACの元担当者にも、別のエージェント経由で転職し、8月から新しい職場へ移ることを報告しています。

失敗したこと

日程の連絡で、2回つまずいた

1回目では、仕事が忙しく、日程の回答が締め切りぎりぎりになったことがあります。

2回目では、ある会社の面接に出られませんでした。エージェントからは、この日程で問題がなければ返信を、返信をもって確定とする、という案内が届いていました。私はその案内に返信しておらず、返信していないのだから、まだ確定していないと思っていたのです。ところが面接の当日、エージェントの担当者から連絡が来ました。日程を後ろにずらす提案もいただきましたが、しばらくは仕事で時間が取れない見込みでした。先方にも失礼をしてしまい、担当者への返信には「正直恥ずかしいです」と書いて、辞退しています。

入社日の変更が、書面に反映されていなかった

2回目では、入社日が1か月後ろに変わりました。ところが、送られてきた書面の中に、変更前の日付のままのものがありました。私から労働条件通知書の出し直しをお願いし、進み具合も共有してほしいと伝えています。

2回の転職で学んだこと

  • 軸は書き出しておく。 私の軸は1か月で入れ替わりました。順番を答えた記録が2回分残っていたので、入れ替わったことがはっきり分かります
  • 日程の連絡にはすぐ返事をする。 返していない日程がどう扱われているかは、自分で決めつけずにエージェントに確かめる。私は、返信していないから確定していないと思い込んで、面接に出られませんでした
  • 条件は書面で確かめる。 口頭やメールで決まったことも、最後は書面で見る。入社日のように、決まったはずのことが書面に反映されていないこともありました
  • 回答期限は、相談できる場合がある。 通常は1週間でも、それが絶対ではありません。迷うなら、エージェントに相談してみる価値はあります。応じてもらえるかは相手しだいで、私の場合は延ばしてもらえました
  • 応募条件の学歴は、先に見られる。 名の知れた大手の求人ほど、学歴ではっきり絞られることが多いと聞きました。経験で見てもらえる求人もあります

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