電験三種の過去問は、いつから始めるか ― 10回分を1周して受けたら、理論の8割くらいが見たことのない問題だった

電験三種の過去問は、いつから始めるか ― 10回分を1周して受けたら、8割が見たことのない問題だった。夜明け前の机で、作業着の人物と黄色いヘルメットをかぶったカピバラが、開いた過去問題集を前に考えている。人物は「過去問は10回分やった。これで足りる?」と考えている。机の上には積み重ねた本とマグカップ、窓の外は明るくなりはじめた空。下部に「教材を終える日を決めて、その後ろに過去問を置く。」 資格

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見たことがない問題が出ると、かなりきついです。

これは私が、電験三種の理論を初めて受けたときに分かったことです。通信教育を1年以上やって、そのまま試験会場に行きました。過去問も解いていました。通信教育に付いていた10回分を、4科目とも1周しています。

それでも、理論は8割くらいが、見たことのない問題でした。数えたわけではなく、解いていたときの感触です。50点で落ちました。合格基準は「原則60点」です。

※合格基準には「原則」が付いていて、変動することがあります。

落ちた帰りに書店で過去問集を開いて、手が止まりました。さっき解けなかった問題が、その本には載っていたからです。この問題たちを一度でも解いていれば、合格できただろう。そう思いました。

先に答えを書いておきます。通信教育などで勉強する。それから過去問を解く。この順が私にはハマりました。ただ、教材に付いてくる10回分では、私には足りませんでした。私はいつまでに教材を終えるかを決めておらず、理論までに市販の過去問集の期間を作りませんでした。先に決めるのは、教材を終える日です。

1年以上かけて、通信教育の教材を進めた

勉強を始めたのは2024年の10月か11月ごろです。SATの通信教育を申し込んで、4科目すべてを受講しました。電験三種(正式には第三種電気主任技術者試験)は理論・電力・機械・法規の4科目です。

平日は朝5時か6時に起きて1〜2時間。休日は8時か9時から2〜3時間。試験前は休日も早起きして4時間ほど。これを目標に勉強時間を確保していきました(もちろん、できない日もありましたが)。

当時の仕事は、受変電設備の設計でした。残業は月に45時間から60時間で定常化していました。朝起きるのは辛かったです。かなりきつかった、というのが正直なところです。

申し込みを1回逃して、受験が半年ずれました

本当は、もっと早く受けるつもりでした。

申込期間の最終日を、開始日だと勘違いしていました。「開始日は混むだろう」と考えて、その翌日に申し込む予定にしていたら、申込ページを開いたときには受付が終わっていました。

試験は年に2回。ここで半年、受験が後ろにずれます。この半年も通信教育は続けていました。

申込期間は、試験センターの試験日程のページにあります。開始日と締切日を、その場で両方見てください。私は片方しか見ていません。

1年以上たって、初めて試験を受けた

次の回で、初めての受験に臨みました。令和7年度の下期です。勉強を始めてから1年以上が経っています。通信教育に付いていた過去問10回分は、この時点で4科目とも1周し終えていました。

受けたのはCBT方式です。申込の画面で科目ごとに場所と日を選べたので、私は4科目を1科目ずつ、1週間ずつ空けて受けました。直前の1週間を、その科目だけに使うためです。最初が理論です。

※CBT方式は、会場のパソコンで解く方式です。私が受けたときは、終わるとその場で点数が出ました。

理論を受けて、50点。合格には届きませんでした。

帰りに書店で過去問集を開いた

試験が終わって、その帰りに書店に寄りました。

過去問集を手に取って開いてみると、さっき解けなかったのと同じ問題も、似た問題も載っていました。私が見たことがなかっただけで、前にも出ていた問題です。その本は、平成7年度から令和7年度までの過去問から、分野ごとに選ばれた1冊でした。

私が1周した10回分は、理論なら170問ほどです(1回17問なので、その掛け算です)。本は1冊300問。問題数は倍にもなりません。違っていたのは、範囲でした。私が解いていたのは、直近10回分がそのまま並んだもの。本のほうは、30年以上ぶんの中から分野ごとに選ばれたものです。

10回分では、広い試験範囲に対応できない。本を開いて思ったのはそれです。ただしこれは私の見立てです。

その場で、理論を含めた全科目の過去問集を買いました。TAC出版の『みんなが欲しかった! 電験三種』シリーズの過去問題集です。『理論の過去問題集』『機械の過去問題集』のように、科目ごとに1冊ずつ分かれています。

表紙に書いてあるとおり、1冊あたり300問。年度ごとに通しで解く形ではなく、分野ごとに並んでいます。収録範囲も問題数も、私が使った版の表示です。

私が使った過去問集は、このシリーズだけです。

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科目ごとに合否が決まる ― 残りの3科目は、1週間ずつ

電験三種は科目ごとに合否が決まります。4科目のうち一部だけ受かった場合は「科目合格」になり、その科目は次の回以降、免除を受けられます。

免除の数え方は、試験センターの説明では「最初に合格した試験以降、その申請により最大で連続して5回まで」です。年ではなく回で数える書き方になっていて、申請も要ります。試験センターが出している受験案内には、科目合格した試験ごとに期限が示されています。受けるかどうかに関係なく、その試験回が過ぎれば期限も過ぎます。

※「3年間有効」と書かれた解説を見かけますが、試験センターがいま示しているのは、上の回数の数え方です(2026年9月時点)。

理論のあと、残っていたのは電力・機械・法規の3科目でした。その科目の市販の過去問集に充てたのは、それぞれ1週間です。本を買ってからは、通信教育の教材はやっていません。

結果はこうです。

科目市販の過去問集に充てた期間点数(記憶)結果
理論0日50点不合格
電力1週間65点合格
機械1週間50点不合格
法規1週間65点合格

※この期間は、市販の過去問集に充てた分です。理論は本を持っていなかったので0日。残りの3科目は、試験と試験の間隔が1週間だったので、充てたのは、それぞれ直前の1週間になります。1年以上ぶんの通信教育をやった上での1週間です。

電力と法規は受かりました。機械は落ちました。同じ1週間でも、科目によって届いたり届かなかったりしました。機械については、基礎の積み上げが足りていないところに、過去問を1週間入れただけだった。これが私の見立てです。確かめたわけではありません。

通信教育をやめて、過去問に切り替えた

通信教育をやめたのは、契約が切れたからではありません。自分で判断して切り替えました。迷いはありませんでした。過去問集一択です。書店で開いたときに、範囲の広さが違うと分かっていたからです。

1年以上かけて4科目を受講したうえで、その上に過去問を重ねた、という順番です。

5か月、過去問を2周した

1回目が終わってから次の受験までは、およそ5か月ありました。次に受けたのは令和8年度の上期です。

やったのは過去問を2周です。理論と機械の2科目だけが残っていたので、そこに絞れました。

順番は、理論を全部、次に機械を全部。それが終わったらまた理論を全部、最後に機械を全部です。日ごとに科目を入れ替えたりはせず、1科目を終わらせてから次に移りました。

2周目も、やり方は変えていません。同じ問題をもう一度解きました。間違えた問題だけを選び直したり、解き方を変えたりはしていません。同じものを繰り返しておくことが、私には重要でした。

理論で300問、機械で300問。2科目で600問を2周したので、延べ1,200問ということになります。

※600問と1,200問は、本に書かれている収録数からの掛け算です。1問ずつ数えていたわけではありません。1日あたり何問だったかも、記録していません。

結果です。

科目受験日点数(記録)結果
理論2026年7月24日75点合格
機械2026年7月31日65点合格

1回目の理論は市販の過去問集0日で、8割くらいが見たことのない問題でした。それが75点になりました。1週間で落ちた機械が65点になりました。

基礎の積み上げが足りないうえに、過去問が1週間だけだった。そう見ていた機械に、基礎を積み直さないまま通りました。

ただし、この2回を単純に比べることはできません。1回目は4科目を順に受けていて、2回目は2科目だけでした。準備に使える時間が違います。機械には、1回目の1週間も乗っています。2回目は通信教育をやめていましたが、1年以上ぶんの受講は土台として残っています。過去問を回したことが効いたのか、2科目に絞れたことが効いたのかは、私には分けられません。

いつから始めるか ― 教材を終える日を、先に決めておく

通信教育などで勉強する。それから過去問を解く。この順だと思っています。最初から過去問をやっても、しょうがないと思います。解けないので、進まないだろうと思うからです。ただし私は過去問を先にやったことがないので、確かめた話ではありません。

最初に受けたのは理論です。そこでやらなかったのが、市販の過去問集でした。教材を終える日を、決めていませんでした。2024年の秋に通信教育を始めて、理論を受ける日まで受講が続きました。付いていた過去問10回分も、その中で1周しました。途中で半年空いたときも、その半年を教材に使いました。理論までに、市販の過去問集の期間を作りませんでした。本を買ったのは、落ちた帰りです。

結果は50点です。

横長の帯を上下2本並べた模式図。上は1回目の理論で、「通信教育(過去問10回分を含む)」の帯が左端から右端の「試験日」の縦線まで伸びきっていて、市販の過去問集の帯がない。下は、同じ帯が途中の「教材を終える日」の赤い縦線で切られ、その右に「市販の過去問集」の帯が続いて「試験日」の縦線で終わる。2本の違いは、途中の縦線が1本あるかないかだけ。帯の幅は期間の長さを表していない。
理論に足りなかったのは、途中の1本 ── 教材を終える日の線だと思っています。

過去問に何日置けばいいのか。その数字は、私からは出せません。目安のかわりに、1件の実例として私が使った期間を書いておきます。理論は市販の過去問集0日で受けて50点、不合格でした。電力と法規は1週間で通りました。機械は1週間では通りませんでした。残った理論と機械は、次の回までの5か月で過去問集を1冊300問ずつ2周し、75点と65点で通りました。

これは、1科目ずつ受けて、2回目は残り2科目だけ、1年以上ぶんの通信教育と、電気設備の仕事をしてきたことが土台にある、という条件の数字です。そのうえ、科目をまたいで当てはめることもできません。

教材を終える日を、先に決めておいてください。決めるのは試験日ではなく、その手前の日です。空いた後ろが過去問の期間になり、本もその日までに要ります。1回目の私は、その日を決めませんでした。決めなかったらどうなるかは、ここまで書いたとおりです。2回目は結果としてその期間ができましたが、先に決めたからではありません。

教材に付いてくる10回分で基礎を正しく定着させて、応用にも効かせられる人なら、通信教育の内容でも十分だとは思います。私はそうできませんでした。これも確かめた話ではありません。

まとめ

  • 「いつから」への私の答えは、通信教育などで勉強してから、過去問を解く。この順
  • 私は教材を終える日を決めておらず、理論の試験日まで受講を続けた。理論までに市販の過去問集の期間を作らなかった。教材を終える日を先に決めて、その後ろに過去問を置く。本もその日までに要る
  • 申込期間の最終日を開始日と勘違いして、受験が半年ずれた。申込期間は試験センターの試験日程のページで、開始日と締切日を両方見る
  • 通信教育を1年以上受け、付いていた過去問10回分を4科目とも1周して理論を受けた。8割くらいが見たことのない問題で、50点で落ちた
  • 科目合格の免除は、試験センターの説明では年ではなく回で数え、最大で連続して5回まで。申請が要る。受験案内に、科目合格した試験ごとの期限が示されている。受けなかった回も過ぎていく
  • 通信教育をやめて過去問集に切り替えた。迷いはなかった。範囲の広さが違うと分かっていたから
  • 4科目を1週間ずつ空けて受けたので、残り3科目にはそれぞれ1週間ずつ市販の過去問集を充てた。電力と法規は合格、機械は不合格。同じ1週間でも科目によって割れた
  • 次の受験までの5か月で、300問の問題集を2科目ぶん2周した。延べ1,200問。理論を全部、機械を全部、また理論を全部、機械を全部の順。2周目もやり方は変えず、同じ問題を繰り返した。理論75点、機械65点で合格
  • この記事の数字は、1科目ずつ受けて、2回目は残り2科目だけで、通信教育1年以上と電気設備の仕事の経験が土台にある条件のもの。科目をまたいで当てはめることもできない。目安ではなく、1件の実例として見てほしい

参考にした資料

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