資格とキャリア

電験三種の過去問は、いつから始めるか ― 10回分を1周して受けたら、理論の8割くらいが見たことのない問題だった

電験三種の過去問は、教材を終えた日から。通信教育の10回分は1周していましたが、理論は8割くらいが見たことのない問題で50点。市販の過去問集に充てたのは0日・1週間・5か月。1件の実例です。
感電と安全

「42Vは死にボルト」は語呂合わせ|濡れた手から手なら、42Vでも心室細動のおそれがある電流になる

死にボルト(42ボルト)は語呂合わせで、許容接触電圧の表に42Vはありません。教材の値をもとに計算すると、濡れた手から手では42Vで84mA。心室細動のおそれがある電流です。仕事中の低圧感電死の87%が6〜9月に集中することも、汗で濡れることと重なります。
感電と安全

三極法・二極法・クランプ式は、同じものを測っていない ― 接地抵抗計が出した数字の読み方

接地抵抗計の三極法・二極法・クランプ式は、測っているものが違います。合格と不合格の両方を判定できるのは三極法だけ。出た数字をどこまで信用してよいかを、条文と規格、メーカー資料から整理します。
感電と安全

アース線をつないでも、外箱の電圧はほとんど下がらない ― 接地は、何をしている線か

対地電圧100V・D種100Ω・B種10Ωの計算では、アース線をつないでも、地絡した機器の外箱に最大90.9Vが残ります。接地は電流を捨てる線ではなく、変圧器へ帰す通り道です。D種を100Ωより高く(500Ωまで)してよいのは、0.5秒以内に切る装置があるときだけです。
感電と安全

0.1MΩ(0.1メガオーム)は10万Ω|省令58条が求める絶縁抵抗の下限で、健全の保証ではない

0.1MΩは100,000Ω=10万Ω。省令58条が、使用電圧300V以下で対地電圧150V以下の電路に求める絶縁抵抗の下限で、健全という意味ではありません。何ボルトで測るかは法令になく、仕様書・保安規程・取扱説明書が決めます。
感電と安全

配線用遮断器は、地絡を地絡として見ていない ― 漏電遮断器と、何が違うのか

配線用遮断器は電流の大きさを、漏電遮断器は行きと帰りの差を見て切ります。定格感度電流30mAの漏電遮断器は0.03Aの差で動き、定格100Aの配線用遮断器は100Aでは動きません。漏電遮断器が切れていなくても地絡を否定できない理由を、感度と動作時間から説明します。
モータとインバータ

インバータの入力電流を大きく歪ませているのは、平滑コンデンサ ― 高調波が出る仕組みとリアクトル

インバータの入力電流を大きく歪ませているのは、平滑コンデンサです。この記事の計算では、整流だけ(抵抗負荷)なら歪み28%、470µFを付けると117%。コンデンサを大きくしても28%には戻らず、歪みを減らすにはリアクトルを入れます(この記事では交流リアクトルで計算)。
電力と力率

進相コンデンサを入れても、モータの電流は減らない ― 力率改善で減るのはコンデンサより上流だけ

進相コンデンサを入れても、モータに流れる電流は変わりません。減るのはコンデンサより上流だけで、どこまで減るかは入れた場所で決まります。力率割引の基準は85%(関西電力の高圧の料金)。進み力率を100%と数える扱い(北陸電力の説明)なら、入れすぎても割引は増えません。
電力と力率

三相はなぜ3本で足りるのか ──「1.73倍」が付く場所

三相が3本で足りるのは、そろって120度ずつずれた3つの電流の和が0になり、帰りの線を省けるから。このとき1.73倍が付くのは、巻線1本に対しY結線は線間電圧、Δ結線は線電流。線間200VのY結線なら巻線は約115.5V(200÷1.73で約115.6V)、Δなら200V。
モータとインバータ

回転数を落としても、電気代が下がらない機械がある ― インバータの省エネは、相手で決まる

回転数を落としたときの動力の変わり方は、相手の機械で決まります。遠心ポンプや送風機は、圧力が配管やダクトの抵抗だけで決まるなら動力が回転数の3乗で減り、2割落とすと約半分。コンベアなどは動力が回転数に比例し、運ぶ量が決まっていれば電力量は減りません。