受変電と保全

更新推奨時期は寿命ではない ― 高圧機器の15年・20年は、どこから来た数字か

変圧器20年・保護継電器15年などの更新推奨時期は、日本電機工業会の報告書が、新品に替えたほうが経済性を含めて一般的に有利と考えられる時期として示した目安です。壊れる年数ではありませんが、過ぎても大丈夫という意味でもありません。税法の15年とは別の数字で、確かめた範囲の法令に交換年数の定めはありません。
電力と力率

進相コンデンサの直列リアクトルはなぜ6%か ― 第5調波で誘導性にする計算

直列リアクトルの6%は、基本波でのコンデンサのリアクタンスに対する割合です。コンデンサを100とすると、第5調波ではリアクトル30・コンデンサ20で、回路は誘導性です。境目は4%で、6%は余裕を見た値(メーカーFAQ)。第3調波では容量性のままです。コンデンサの一部を外すなど組が崩れると、割合がずれます。
感電と安全

漏電遮断器の30mAと0.1秒は、どこから来た数字か ― 切れても感電はする理由

30mAと0.1秒は、労働安全衛生規則第333条にも電気設備の技術基準の解釈第36条にもなく、通達の解釈と製品の区分の数字です。漏電遮断器は大地へ抜けた電流が一定を超えてから切るので、切れるまで電流は体を流れます。30mA形は15mA以下では動きません。
感電と安全

検電して電圧がなくても、まだ触らない ― 安衛則339条が停電作業に求める措置

検電で分かるのは、検電したその時・その箇所に電圧が出ていなかったことまで。安衛則第339条は施錠・表示・監視人のいずれか、残留電荷の危険がある電路の放電、高圧・特別高圧の検電と短絡接地を求め、第350条は作業の指揮者が状態を確かめてから着手を指示すると定めています。
感電と安全

D種接地が500Ωまで緩む理由 ― 100mAで50Vと、0.5秒の出どころ

D種接地工事の500Ωは、漏電遮断器の感度を100mA以下と考えたとき、接触電圧を50V以下に抑えられる上限です。0.5秒は選択遮断を考えた上限で、2つは別の理由から決まっています。経済産業省の解釈の解説で確かめました。
受変電と保全

SOG付きPASは短絡電流を切らない ― 過電流ロックで停電を待つ理由と波及事故

SOG付きPASは、PASより負荷側の高圧の地絡ならすぐ開きますが、PASと主遮断装置のあいだの短絡では開かずに待ち、変電所の遮断器が切って停電してから開きます。戸上電機の200Aの機種が定格で切れる400Aと、短絡電流の目安約8.7kA(6.6kV換算)を比べました。
受変電と保全

「年次点検は年1回」は誰が決めたのか ― 外部委託の内規と、保安規程が決める頻度

「年次点検は年1回」は、電気事業法と施行規則の条文には書かれていません。外部委託の事業場は内規で1年に1回以上、自社で主任技術者を選任する事業場は保安規程で決まります。停電点検を延ばせる条件も原文で確かめました。
資格とキャリア

電験三種は合格しただけでは免状は届かない ― 申請先は試験センター、要るものは4つ

電験三種は合格しただけでは免状は届きません。申請先は電気技術者試験センターで、出す書類は4つ、役所に取りに行くのは本籍の分かる書類1つ。手数料2,350円、書類に問題がなければ出してから届くまでおよそ2か月。合格して届いた書類で、書き方と払い込み方も確かめました。
資格とキャリア

電験三種CBTの会場予約を忘れると欠席扱い|やること3つ

電験三種のCBT方式は、申込とは別に会場予約があります。予約したつもりで、期日を過ぎていませんか。忘れると欠席扱いで、手数料は戻らず筆記にも回れません。予約の手順と期日、科目の組み方、当日の持ち物まで。令和8年度上期に2科目受けて合格した記録です。
資格とキャリア

電験三種の科目合格はいつまで有効か ― 免除は次の回から最大5回

電験三種の科目合格は、合格した回の次の回から最大5回まで免除できます。受験案内の表で自分の期限を見る手順、「3年」との関係、通知書が手元になくても番号を調べる方法まで。申請を忘れると、4科目そろっても合格になりません。